「南三陸町応援団ライブ」その8
「ホテル観洋」でのライブが終わり
仲間達はお腹が減ってるので
さっさと片付けを始める
晩御飯は(三浦さん)の物資の倉庫で
新鮮で美味しい魚をご馳走になるので
みんなの動きは早い
(おやじ)は一人
余韻に浸って
鼻水を啜ってる
「タニさんが泣いてるのを見て 私もウルウルと・・・」(木村ハルヨさん)
「泣き虫おやじがバレちゃったなぁ・・・」(おやじ)
(SHIROWさん)が近付いて来て
「お疲れ様でした」(おやじ)
「この仲間は最高ですねぇ」(SHIROWさん)
「何かね 黒沢明監督の七人の侍を思い出しましたよ」(おやじ)
「寄せ集めの仲間やのに 息もぴったりでしたね」(SHIROWさん)
そしてみんなで
(三浦さん)の倉庫に行き
三浦さんの仲間達と盛り上がった
翌朝
ホテルに(嶋津さん)が
迎えに来てくれた
そして
津波に流され
骨組みだけの
元の「さかなのみうら」に行く
三階の吹きさらしで
(嶋津さん)が説明してくれる
町の崩壊現場で
津波の凄さを直接見て
そして
(嶋津さん)の言葉を
耳に入れ
物資を配る時の
苦労や問題
みんな
辺りを見渡しながら
神妙な表情
(ほっしん)は
胸がいっぱいになって
バスの中に戻って行く
骨組みだけの
「さかなのみうら」を後にして
(嶋津さん)の案内は続く
(三浦さん)の仲間の(長さん)の
ワカメの作業場に行くと
(長さん)がヒョコヒョコとやってきた
(おやじ)は今まで何回か
(長さん)と会っている
津波で何もかも流され
やる気を失っていた(長さん)が
励まされて働き出し
活き活きしてきたのに
また(長さん)の身内に不幸があったと
(嶋津さん)から聞いていた
(長さん)は(おやじ)の顔を見つけると
歯の抜けた何とも哀しい表情で握手をしてくれた
「長さん 頑張ってね」(おやじ)
「・・・ありがとう・・・」(長さん)
神様って
知っているけど
イケズだ
頑張ってる人を
優しく見守ってくれない
ワカメの(長さん)の作業場を後にして
海岸線の被害の酷いところを
(嶋津さん)の案内でバスは進む
ところどころで
企業の新人研修を兼ねての
ボランティアの若者達が作業をしている
一年以上経ち
目立った瓦礫は一か所に集められ
テレビの画面を見れば
それなりに復興へと進んでるように見える
でも
この荒れた土地は
人間の住める状況には程遠い
それでも
懸命に踏み止まり
頑張る人達
高速道路の
震災特別無料化も
一年が経って打ち切られ
被災した土地から
仙台市内の病院に行くのも
塾に行くのも会社に行くのも
お金が掛る
だから
被災した土地から
人口が流出する
「このままでは 本当にゴーストタウンになってしまう」
ボランティアとかじゃなくても
軽い気持ちでも
何でも良いから
是非この被災した町に
足を運んで欲しい
(三浦さん)や
(嶋津さん)が
悲痛な声で語る
「南三陸町応援団」を乗せたバスは
仮設商店街でのライブへ向かう
明日も
やっぱり
「南三陸町応援団ライブ」
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(6月の共同購入の日は 6 16 26日を予定しています)